生きている

アイツが 生かしてくれたんだ

でも、怖いよ。

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親友1

 

自分のくだらない自殺騒動が終わった。

やっぱり、生きていていいのかな?

という疑いは消えない。

自分のした事を思い

震えていた。

 

自殺騒動の後、担任から

「相談室へ行って...」と、言われ

紙を渡された。

 

1人じゃない。

遥と一緒に。

遥は震える弱い自分に

優しく接してくれた。

時折、笑顔を見せる。

遥は動揺した素振りを見せなかった。

 

「ってか、相談室行けって

  中宮先生も何やるんだかねー」

 

遥は愚痴をこぼす。

でも、笑顔だ。

 

保健室には保健室登校の生徒が

数人いる。

相談室を使うには

一言、断らなければならない。

 

「あっ、空はここで待っててな?

  大丈夫だから。」

 

遥はうちの手をしっかり握り

保健室へ入った。

 

誰もいない廊下で

 

自分は独りなんだ

 

孤独を感じる。

普通の人のように

心から笑い

心から楽しみ

そんな事が自分にはできないのか・・・

自分に苛立ちを感じる。

 

「あっ、相談室OKだって。

  中宮先生が渡した紙を見せたら

  OKだったさ。

  じゃぁ。行こうか」

 

遥が戻ってきた

それから、震えるうちを引き連れていくように

相談室へと歩んだ。

 

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