1年を迎えて。

Dear.遥

今日で遥が居なくなって

1年が経つね。

この手紙は、空へ届いているのかな?

遥と親友になった時から

お互いに笑ったり

お互いに泣いたり

時には、励ましあったりしたね。

でも、すべて

過去形なんだよね。

もう一生、二人で「笑う」「泣く」とか

喜怒哀楽を分ち合う事ができないんだよね。

遥が言ってた言葉。

「ほら、二人なら怒りも寂しさも半分になるでしょ?

  でも、喜びは半分じゃないよ。2倍になるんだよ。」

こう言ってたね。

でも、これから遥が居なくなって

どうすれば良いんだろう。

遥は、どう思ってるの?

うちは、どうしようもなくて困ってる。

だから、寂しさを半分にして?

生きる気力を2倍にして?

もう一度、あの笑顔見せて?

真っ白な歯で、大きな口を開けて

笑って?

うちも、笑うから。

遥が笑ってくれると、心底 笑顔になれるんだよ。

悲しい時だって、すぐ気づいてくれて

笑わせてくれたよね。

決して、うちの事を否定しなかったよね。

遥は、命の恩人なのに

今度は、自分が救いたい。

と、思ってたのに

遥の事を全然救えなかったよ。

ごめんね。何度謝っても

償いきれないよ。

だから、遥とうちの夢を叶えたいと思ってる。

「一緒に看護師になろうね。」

って言ってたよね。

だから、叶えるよ。

 

ごめんね。

どうしても、涙が出てしまう

遥の事を考えると、苦しくなる。

何で遥が逝ったの?

今、どこに居るの?

それだけ教えてよ。

もう一度、笑って?

夢にばかり出てきて

現実では逢えないんだよね。

もう、遥に手紙を書いたら

とんでもない数になっちゃうんだ

そろそろ、遥の事を信じなきゃね。

弱いね。ごめんね。

                    11月5日  AM 6:30